TEEセミナーは、第1回の日本心臓血管麻酔学会から継続して行われているワークショプです。TEEの基礎から臨床応用まで、経食道心エコー学術委員を中心とした講師陣による講演をセミナー形式で行います。今大会は、参加者の選択が容易となるように、初級と上級の二つのセミナーを企画致しました。

初級では、TEE習得の基本となる「画像オリエンテーション・解剖」の講義から開始し、臨床で最も重要な「弁疾患の評価」・「心機能評価」を解説いただきます。また最後に、診断に適切な画像を描出するためのコツを、「機器設定　アーチファクトとピットフォール」というタイトルでご講演頂きます。

上級では、今大会は3D-TEEに焦点を絞りました。セミナー開始前に予定されている海外演者による3D-TEEの招待講演に引き続き、4名の演者に3D-TEEの講演をしていただきます。3D-TEE描出の原理や、knobologyからスタートし、正常構造物の描出、2Dとの違いを解説頂いた後、容量評価や同期性評価についての講義をしていただきます。さらに、3D-TEEの有用性が発揮できる、僧帽弁評価についての解説を頂き、最後に症例を呈示して頂いて、3D-TEEの理解を深めて頂きたく存じあげます。皆様、ふるってご参加下さいませ。