• 日本心臓血管麻酔学会第17回学術大会
  • 第3回国際心臓麻酔シンポジウム

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2012.08.20 事前参加登録を締め切りました。

ご挨拶
photo 川村 隆枝(仙台医療センター麻酔科)


日本心臓血管麻酔学会第17回学術大会は平成24年9月15,16日に仙台市の仙台国際センターを会場に開催を予定しております。またこの集会と並行して、世界的に著名な研究者を招いて第3回国際心臓麻酔シンポジウムを9月14日に同時に開催することにいたしました。

メインテーマは『心臓麻酔の光、東北を走る』とさせて頂きました。このような心臓大血管に関する麻酔及びその関連領域の大きな学術集会は恐らく東北地区では初めてのことであり、将来この地区の心臓大血管麻酔学の発展にも大きな影響を与えるイベントで、その学術的な意義は大変大きいと考えております。

最近の心臓大血管手術はその全身管理と手術手技の向上によってその手術適応は著しく拡大し、困難な手術件数も増加しております。それに伴い麻酔管理の重要性もますます増大しており、今回の学術集会が果たす役割は計り知れない大きなものがあると考えております。国内外からの参加者の学問的な知識欲を十分満足させるような、あたかも干天の慈雨のような役割をこの集会が果たせれば幸いと考えております。

3月11日の東日本大震災から、はや1年以上が過ぎました。災害で多くの人々が犠牲となり、命の尊さを改めて痛感いたしました。最近の医療の進歩は目覚ましく、テクノロジーや技術の進化は、目を見張るものがあります。しかし一方で、多忙極まりのない日常臨床をこなす中、医師としての本質、すなわち、仁の心が失われているような気がします。今こそ、基本に立ち返り、思いやり、信頼、支え合う心をもって、医療に携わることを考えたいと思います。そういった関点から、特別講演として、伊集院静氏を招聘し、人間味に溢れた講演をお願いいたしました。さらに、特別企画といたしまして“失敗に学ぶ心臓手術の麻酔”“心臓麻酔の魅力”をシンポジウムとしてとりあげました。 “医は不仁の術、努めて仁をなさんと欲す”という言葉があります。医は仁術なりというが、それは誤りで医はむしろ不仁の術である。だから出来るだけ努力して仁をおこなうように努めなさい。というわけです。私達は、誰でも一度や二度の失敗はあるはずです。それを謙虚に受け止め、仁を施す努力をすべきだと思うのです。この学会がそうした反省の再出発点にもなることを願っております。

また、本年度から始まる初の認定制度の発足に伴い、前年度に引き続き心臓血管麻酔認定医を目指す麻酔科医のための教育セミナーや教育講演をより充実させ、会員の皆様の要望に答えるように努力しております。
実習の面では、エコ-ハンズオン、CPBハンズオンに時間を割き出来るだけ多くの人が参加出来るように気を配りました。
9月中旬の仙台は気候もよく、快適なシーズンです。良く学び、よく遊びをモットーに、学問にレジャーにおおいに楽しんでいただければ幸いです。
多勢の会員の皆様のご来仙をお待ちしております。

平成24年3月15日